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2004.01.04

こうもりとニューイヤーコンサート

年末年始のクラシックファンの音楽といえば、たとえば日本だと圧倒的にベートーベンの交響曲第9番がリストアップされるであろうが、これが音楽の都(って死語?)ウィーンとなるとまるで違うようである。何と言ってもワルツ王ヨハン・シュトラウスの音楽がめでたいニューイヤーにはふさわしいのである。

国立歌劇場の大晦日・元旦(という言い方がふさわしいかどうかは?)のプログラムは、シュトラウスの喜歌劇「こうもり」であり、1月1日のムジーク・フェラインザールでのコンサートは、世界的に知られる指揮者を招いての「ニューイヤーコンサート」(演目はシュトラウス一家中心)である。後者は毎年テレビで放映され、時間をおかずにCDやDVDも発売されるのでよく知られるものであろう。

私の敬愛するカルロス・クライバーもかつて1989年と1992年の「ニューイヤーコンサート」に登場している。極端に演奏を記録することを拒む彼が貴重な映像として残されており、かつて発売されたLD(といってももうわからなくなりつつある人が多いかも……、レーザーディスクです)で両方とも手元に揃えている。それから「こうもり」もクライバーの十八番の一つで、こちらもバイエルン国立歌劇場での公演が映像として残されていて、同じようにLDで持っている。いずれも名盤の誉れ高いものであり、この時期になると欠かさず観てきた。

ただ将来的にはアナログのLDに未来はなく、DVDとして再発売されているものをいずれ手に入れようと思っていた。ところが、年末の新聞広告でクライバーのDVDを含むかなりの数の商品が、2004年1月末をもって日本では発売できなくなるということを知った。これはもう一大事である(やや大袈裟)。幸いキャンペーン価格になっているので、迷うことなく「こうもり」「1989ニューイヤー」「1992ニューイヤー」「ベートーベン交響曲4番・7番」「モーツァルト交響曲36番・ブラームス交響曲2番」の5枚のDVDを大人買いである(笑)。これで一安心……。

それにしてもこういう文化遺産をメーカーの都合で売ったり売らなくなったりというのは酷い話だと思う。後世に残すべきものは何かということを考えてほしいのだが(これは出版業界にも言える)、お金儲けということを考えるとなかなか難しい問題があるのだろうね。

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