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2004.01.17

史上最年少芥川賞作家と積ん読状態

綿矢りさが史上最年少で芥川賞を受賞した。同時受賞の金原ひとみも過去の最年少記録を大幅に更新している。候補者の一人であった島本理生も同じく二十歳。こうした若い女性作家たちの活躍をどのように受け止めるべきであるか。芥川賞自体の権威の失墜等という訳のわからない議論を持ち出す輩はないとは思うが、世間の耳目を集めるための客寄せパンダ的扱いをするハイエナ(出版社、評論家、各種メディア)は陸続と現れることだろう。しばらくはそのあたりを第三者として楽しみながら見ていきたいと思う。

で、机の横に積み上げた本が増えた。綿矢りさ『蹴りたい背中』(河出書房新社)、京極夏彦『後巷説百物語』(角川書店)、川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』(新潮社)、矢作俊彦『ららら科學の子』(文藝春秋社)。カラフルなハードカバーの表紙を見て、我ながらミーハーなラインナップだと思うことしきりである。

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コメント

昨日、梅田の大型書店には綿矢、金原ふたりの本が山積みでした。江國、京極ももちろん山積み。この顔ぶれを改めて眺めると、出版業界の大喜びしているさまが透けて見えてくるようです。
『蹴りたい背中』を読み始めました。あまりにすいすい進むので、軽い違和感を感じています。あえて言うなら直木賞ものを読んでる錯覚を覚えます。

投稿: morio0101 | 2004.01.24 03:46

内容もさることながら,その文体が,テキトーに思いついたままに書きなぐられているような一見軽薄に見える文体が,ぽた郎はいたく気に入りました。思わず,うーん,計算されてるな〜・・・,と。声に出して読むとよくわかります(我々おぢさんが声に出して読んでも非常にアヤしいので,できれば若い女性に読んでもらった方がよいでしょうが(笑))。これはフツーの喋り言葉ではありません。まさしく現代の「言文一致」の文章です。
一見,だらだらと思いつきで喋ったように見えて,(論理的に?直感的に?)丁寧に練られており,しかも古語(書き言葉=おやぢ言葉)ではない文章。地に足ついた,しかし成熟とか老成とか悟りをももはやさらりと拒否してる,羨ましいほどの軽やかさです。やはり,うまい・・・。の一言です。
ま,新聞に寄せる単なる寄稿文だけでは即断できかねますが,それでも,読んでみてもよいかも,と多くの(少なくとも我々だけではない)読者に思わせる魅力の光を放つものはあった,ということでしょうか。

追記:今日の毎日の夕刊にもありました。ビミョーに違うテーマでビミョーに違う文体。さすが売れっ子はタイヘンっすね。(^^)

投稿: ぽた郎 | 2004.01.23 03:21

DAHONさん、どうも。
ダホン、乗ってますか(笑)? 寒いから自転車に乗るのは辛いですけどね。金原ひとみの受賞会見での態度は確かに強烈でした。当然のことながら、人を見て作品の評価をするのではないということなのでしょうね。

投稿: morio0101 | 2004.01.23 00:41

 同じ記事を読みました。月並みな言い方ですが、「うまいなあ」と感心しました。とても20歳とは思えない。あの文章が書けるなら、賞も大きくは外してないでしょうね。でもやっぱり、あの見た目と振る舞い方にはひいてしまうおじさんになってしまっています。
 ただ、私もアタマでは答などわからないと思っているのですが、悩み多き中年です。この子は、心底からもうここまで悟っているのでしょうか。
 関係ないけど、ハリウッド映画好きだし(笑)

投稿: DAHON | 2004.01.22 23:22

ぽた郎さん、こんにちは。いつもはおじゃまするばかりだったので、ちょっと不思議な感じがします。

朝日夕刊の記事、私も読み、同じような印象を受けました。ぽた郎さんの上げられた映画の喩えも秀逸だし(両手をあげて賛成)、適当であることは魅力かと尋ねたら、「適当だということを魅力に仕立て上げようとする根性が汚い」と答えた彼氏の言葉にもうならされました。そういう人を選べるところで信用できるな、と。

ハードカバーは高いので、「文藝春秋」受賞作掲載号を安く買おうと思います(笑)。

投稿: morio0101 | 2004.01.22 12:28

どもども。こちらではお初です。(^^)
金原ひとみの作品はまだ読んだことないのですが(あまのじゃくだからベストセラーは読まない。ブームが去ってから読む(笑)),昨日の朝日の夕刊に載っていた文章を読んで,ああこの人はうまいな,と思ってしまいました。
ぽた郎が気に入ったフレーズ。「答えを求める人はこぞってハリウッドばかり観る。本当は答えなどないし,なくてもいいし,いらないし,バカバカしいのに。」

投稿: ぽた郎 | 2004.01.22 03:34

>し〜やもんさん
本が売れない状況では話題作りも必要なのだろうと思ってしまいますね。芥川賞の看板はそういう意味ではとてつもないブランドですから、いろいろと穿った見方をしてしまいます。

>suguluさん
自分はどう思うのか、まずは読んでみるという当たり前のことが必要ですね。リンクですが、こんなところでいいのなら、どうぞよろしくお願いします。

投稿: morio0101 | 2004.01.20 00:27

結局は読者が自分なりに判断するしかないのでしょうね。

ところで、僕のところからここにリンクなんぞ貼ったら迷惑でしょうか? まだ貼ってませんが。

投稿: sugulu | 2004.01.19 17:29

蹴りたい背中、は受賞する前、
本が出版されたころの評判を聞いていたので、
文庫本になったら読みたいって思っていました。

morio0101さん、読んだら感想、絶対に聞かせてくださいね。

ps 私も年齢は関係ないと思いつつ、
今回の受賞は若い読者が減っているのを食い止めるために
業界が多少後押ししたんじゃないか・・・って思いました。

投稿: し~やもん | 2004.01.19 07:52

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