村治佳織「エステーラ」
無条件に好きだと言えるものはどれくらいあるだろうか。「好き嫌いが激しい」と友人に言われた私だからあまり説得力はないと思うけれど、若きクラシックギター奏者である村治佳織は無条件に好きである。
初めて彼女の演奏を聴いたのはFM放送である。5枚目のアルバム「カヴァティーナ」を出す直前だった。1998年秋のこと。アルバムの1曲目に収められている「サンバースト」(ヨーク)の見事な演奏に魂を貫かれた(という言い方をよくするので、これまた友人に冷やかされることが多い)。どんな演奏家かまったく知らないまま、発売直後の「カヴァティーナ」を買い求め、そのアルバムジャケットにまたしても魂を貫かれた(しつこい。いや、まぁ、いいじゃないですか、誰でも好きなタイプというのはあるものですから)。以来、7枚のCD、1枚のDVDを揃え、飽きもせずに聴き続けているわけである。ちなみにクラシック・ギター界では世界的権威を持つとされる東京国際ギター・コンクールで史上最年少優勝(14歳)を果たしてもいる。レパートリーも幅広い。私のような素人が言うのも何なのだが、ギターの技術は確かである。
その村治佳織がデビュー10周年を記念して、自らの選曲になるベストアルバムを制作した。それが今日発売の「エステーラ」である。収められている曲は公式サイトで確認されたいが、すべて既発売のアルバムに入っているものばかりである。「なぜ買うのか」と聞かないでいただきたい。初回特典のブックレットがついているからということを理由にはしない。ほしいから買いました。興味のある向きは公式サイトにサンプル音源もあるので、ぜひお試しいただきたいと思う。
今日はいつも以上に軽薄な文章でした(笑)。ご寛容くだされ。
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コメント
Cavatinaと、GreenSleevesを持っています。
日本はクラシックギターやらリュートの優秀な奏者の宝庫ですね。ヨークのサンバーストは、木村大の演奏と聴き較べると面白いですよ。
投稿: bun(045) | 2004.02.22 21:05
素敵なアーティストです。私も大好きなのです(^^)
投稿: surfrider(6strings) | 2004.02.22 16:55
僕はジャケットとブックレットで買いました。
可愛いかったから。
それ以外の理由はありません。
投稿: Sleepy | 2004.02.22 11:19
好きになるエネルギーの裏に、嫌いになるエネルギーもあるんでしょうね。私には両方乏しいような気がします。もっともっと嫌いになってもいいはずのヒト・モノ・コトはいっぱいあるのですが・・・(好きの方は??)
投稿: DAHON | 2004.02.22 08:29