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2004.02.22

『明月記』を特集する「日本の美術」

興味のある内容か、持っていないといけない内容の時だけ買う「日本の美術」(至文堂)。今月号は買った。特集は『明月記』である。

この国宝の藤原定家の日記は、平安末期から鎌倉時代までをうかがう歴史資料として、また定家の関わった文学や定家の仕事ぶりを知るための資料として、さらには書道の芸術作品としてなど、さまざまな面を併せ持つ第一級の史料である。現存するのは治承4年(1180)から嘉禎元年(1235)までのもの。実に55年分である。俊成・定家の筋にあたる京都冷泉家の時雨亭文庫に大半が伝わっていて、流出した自筆の諸本は東京国立博物館や天理図書館などに所蔵されている。

日記だから個人のブログや日記サイトと同じなのかという声が聞こえてきそうだが、基本的には同じである。現代の日記と何ら変わらない。日付に従って毎日の出来事や感想を記している。『明月記』には定家の目と頭を通した当時の世相が刻み込まれているのである。ただ読み解くのは慣れないと大変なんですけどね。

『明月記』そのものの解説はネット検索でも出てくるだろうし、関連書籍も多数刊行されているので省略に従う。今度の「日本の美術」では、国宝の巻子本全巻の第一紙目を掲載しているところが画期的である。高価な複製本ならいざ知らず、こうした安価な雑誌で定家の書風を一度に眺められるのはありがたい。パラパラと眺めるだけで嬉しくなってしまう。興味のある方は一度書店で御覧下さい。

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