« ポラロイドの針穴 | トップページ | 岡本太郎『今日の芸術』(知恵の森文庫) »

2004.03.26

武豊とハルウララの共演

まずは自分自身のことを棚上げして言ってみるのであるが、いろいろなブログを見て回っていると、「ネタがないなら無理に書かなきゃいいのに」と思わされる記事がないこともない。特にニュースサイトあたりで何とかネタを拾ってきたんだろうと思わされるものは、「別にそこまでしなくてもなぁ、あなた、ほんとにそのニュースに興味や関心、一家言があるの?」と聞いてみたくなるが、もちろん聞いたりはしない。で、今日のお題。

連敗記録ゆえに人気を博しているハルウララに、武豊が騎乗した。

競馬のことはほとんど知らない。ギャンブルの対象としてつきあうこともない。しかし、稀にぽっかりと日曜午後に時間が空いたりすると、競馬中継を見ることがある。美しい緑の芝を舞台にして、鍛え上げられたサラブレッドの肢体の踊る姿が、ことのほか輝いて見えて心地よいからである。それが新聞の一面を飾るような名馬ならなおよい。速いものはそれだけで美しいのだ。

それでもたいていは見て終わりである。その中にあって、強く記憶に残る馬が一頭だけいる。1998年秋の天皇賞で非業の死を遂げたサイレンススズカである。この栗毛の美しい馬は稀代の快速を誇り、スタートから逃げに逃げて、誰にも影を踏ませないレースで勝利を収める(仏・凱旋門賞で2位となったエルコンドルパサーも封じた)。駆け引きなど無用で、ただ図抜けた能力を他の馬に見せつけ、「競うためのレース」を破壊し続けていたのである。その爽快感たるや、めったに得られるものではない。鞍上には武豊。天才と天才の邂逅であった。

ハルウララのことに移る。武豊は自身の日記で、自分の競争生活について語っている。あれだけ忙しそうにしているのにもかかわらず、日をおかず更新をしているところなど、見習うべき点が多い(笑)。その日記の3月22日の記事にハルウララに騎乗した感想が書かれていた。結果はすでに報じられたように、11頭中10位と惨敗である。ある意味、負けることを期待されている馬なので、この成績についてはさしたる感想はない。驚くべきはその賞金額である。日記から引用する。

もう一つ書いておきたいのは、ハルウララの今日のレースの1着賞金が僅かに11万円だったこと。勝ったとしても、騎手の取り分は5500円。仮に5着だったとすると、6000円ですから、騎手は300円にしかなりません。結果がブービーだったので何もらえないのは仕方がありませんが、命をかけて乗るジョッキーにとって、それは酷な見返りではないでしょうか。

確かに酷である。スターである武豊が手ぶらで帰ったとは思えないけれど、本業で保証される金額がこれでは、やはり地方競馬や並レベルのジョッキーは大変であると言わざるをえない。

さて今日のエントリ、無理に拾ってきたように見えたのだろうか(笑)。

|

« ポラロイドの針穴 | トップページ | 岡本太郎『今日の芸術』(知恵の森文庫) »

コメント

yukiさん、英国での競馬観戦、憧れです。はっちり正装して、貴婦人になりきって行っちゃって下さい。

Wind Calmさん、いつも興味深く読ませてもらってますよ。

Suguluさん、おっしゃるように「正当な対価」というのがあるはずです。もちろん勝っても負けても騎乗料や契約料などがあるはずだから、300円だけではないにしても、やはり命を賭けてそれだけの賞金はあんまりだと思わされます。

投稿: morio0101 | 2004.03.28 18:18

 正当な対価 それを導き出すには、あまりにも色々な条件があるから簡単には出せないだろうけど、ちょっと可愛そうだなとは思います。でも、運営状況を見ると、それも仕方のないものなのかと・・・
でも 300円かぁ・・・

投稿: sugulu | 2004.03.27 21:20

毎日更新を心がけている私としては耳が痛いです(笑) わざわざのニュース拾いはしてないからいいことにしてください・・・

投稿: Wind Calm | 2004.03.26 08:57

イギリスにいる間に、一度は本場の競馬を堪能したいと思っているものの、なかなか重い腰があがらず……。
いまは、連敗して人気の馬もいるんですね(笑)

投稿: yuki | 2004.03.26 06:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11234/352765

この記事へのトラックバック一覧です: 武豊とハルウララの共演:

» ハルウララブーム 儲けは誰のもとへ? [馬券日記 オケラセラ]
>>武豊ハルウララ10着で笑ったのはダレなのか!? (ゲンダイネット) もちろ [続きを読む]

受信: 2004.03.30 03:39

« ポラロイドの針穴 | トップページ | 岡本太郎『今日の芸術』(知恵の森文庫) »