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2004.06.11

嶽本野ばら『下妻物語』(小学館文庫)

下妻物語映画がおもしろかったので、新刊として出ていた文庫本を買ってきた。これまたたいへんおもしろい。映画では表現できない背景や細かなディテールがわかって、いっそうおもしろい。とにかくおもしろい、おもしろいと思いながら、一気に読み切った。

視点人物をロリータ娘の竜ヶ崎桃子に固定することで、この小説の価値観は何があっても揺れることがない。切れ味鋭い桃子の「ロリータ的発想」(たとえそれが彼女の独断と偏見に満ちた考え方であろうとも)によって、世間のいびつさや気味悪さが、これでもかというくらい暴き立てられる。鮮やかである。そして一本筋が通っているという点で、「ロリータ」桃子と「ヤンキー」イチゴは、海より深い共通点を持っているのであった。

「嶽本野ばら、侮りがたし」の印象を強く持った。

なお「下妻物語」の続編がWEBきららに掲載されている。PDF形式である。興味のある方はぜひ。

ところで、某Mマークのファーストフード店で『下妻物語』を読み切ったのですが、家に帰ってから鞄を見ても本が入っていません。どうやらそこに忘れてきたようです。うむむ……。

追記:仕事に使う書類入れの中から『下妻物語』が出てきた。なんで紛れ込んだんだろう。ということで、写真撮影して、上に追加した。

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コメント

>Muさん
そうなりますか(冷や汗)。
1 マクドナルドで自分の本を読み終わった。
2 家で鞄を開けたら自分の本が見当たらなかった。
3 その後、書類入れから自分の本が出てきた。
ということでいいでしょうか。
本屋で電子万引きしている輩を見かけたら、真横にさりげなく接近してやりにくくしてやります。意地悪ですから、私。

投稿: morio | 2004.06.14 00:43

morioさん
 この映画や小説はとても興味をもちました。
 ところで、

「読み切ったのですが、家に帰ってから鞄を見ても本が入っていません。
追記:仕事に使う書類入れの中から『下妻物語』が出てきた。なんで紛れ込んだんだろう」

 この文章は何度読んでも、無意識に○引きして、カバンに入れて持ち帰って、家で○引きしたことに気付いた。と、読めてしまうのですが。
 それと、最近携帯カメラで写す○引きもあるようですね。
 ふむふむ。立ち読みも○引きかなぁ?

投稿: Mu | 2004.06.13 10:35

>しきはんさん
ドタバタが嫌いじゃなければ、映画は大丈夫だと思います。引っ越しの片付けにつかれたら、ぜひ気分転換におでかけください。

>mi4koさん
「下妻物語」は陽性です。しみじみとした映画「世界の終わりという名の雑貨店」とはかなり雰囲気が違います。文庫本だから、一度書店で手に取ってみて下さい。

>きまたさん
そこまでとは! 深キョン、恥ずかしながらまともに見たのは今回が初めてです。すまぬ(笑)。早く映画に行って、すっきりしてください。

>ぽた郎さん
私はこれ以外まったく知らないのですが、おそらく毒はかなり薄れていると思われます。「わはは〜」と笑える娯楽作品になってますから。で、お薦めに従って、デビュー作以前の文章も収めた「カフェー小品集」(小学館文庫)というのを買ってきました。今時のカフェやスタバでなくて喫茶店というところが、何となく憎いです。

投稿: morio | 2004.06.13 03:10

「下妻物語」はまだ読んでないんですけど(というよりメジャーになってからの野ばらちゃんはあまりよんでないんですけど),morioさんおススメなら読んでみようかな〜と思う今日この頃。メジャー前の「関西の」の野ばらちゃんもよかったですよ〜。探して読んでみて下さい。
ちなみに少々古いけど拙日記にも野ばらちゃんネタあります。→ http://www.potterist.com/potarodiary/diary3/000486.html

投稿: ぽた郎 | 2004.06.12 19:01

本の表紙が… 買って来ようっと!

深キョンは人気者なんだぞ!(笑)

投稿: きまた | 2004.06.12 09:51

彼の作品には、どうも波長のあうものとそうでないものがあるので、下妻物語はまだ手が出せずにいました。
深田恭子は「世界の終わりという名の雑貨店」に出て欲しかったなぁ。ちょっと健康的すぎるかな。

投稿: mi4ko | 2004.06.12 00:13

私も下妻物語みたいな〜おもしろそうだな〜って思っていたんです。今日、こちらを読んでますます見に行きたくなりました。でもきっとレンタルになっちゃうんだろうなぁ。嶽本野ばら....外観が怖くて読んでなかったのですが、そうですか、侮りがたしですか。読んでみようかな。

投稿: しきはん | 2004.06.11 03:07

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