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2004.06.16

世界の終わりという名の雑貨店

このところ嶽本野ばらづいているので、デビュー作『ミシン』(小学館)に収められている小品を原作とする2001年公開の映画、「世界の終わりという名の雑貨店」を借りてきて観た。しかし、これは最後まで見続けるのが辛かった。

社会や現実とうまく折り合いをつけることのできないフリーライターの雄高(西島秀俊)は、自分のための雑貨店「世界の終わり」を始める。ある日、雄高と同じように周囲に馴染めず、一人で生きていこうとする女子高生(高橋マリ子)が店を訪れる。似たものを抱える二人にとって、この店は唯一の居場所となる。しかし、店のあるビルが取り壊しとなり、「世界の終わり」も閉店を余儀なくされる。居場所を失った二人は雑貨店にあった古い写真に写る場所を探す旅にでかけていく……。

緊迫感のある退屈は、時にスリリングであるし、あれこれと考える余地がある。しかし、時間だけがだらしなく伸びきった退屈は、ただの退屈でしかない。「嶽本野ばらが原作だ、きっと何かある」と待ち続けたのだが、結局、何も起こらなかった。何も起こらないことに大いに意味を持たせる映画もあるが、これはそうではなかったらしい。監督はこれがデビュー作となる濱田樹石。この後はもうないようである。

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コメント

映画になってました。なっていたというだけの映画でした。今、「それいぬ」と「カフェー小品集」を読み進めてますが、後者の短編集はまとめようによってはおもしろい映画になると思います。「世界の〜」は嶽本野ばらのエッセンスが感じられないという点で、残念な結果になってしまってます。

投稿: morio | 2004.06.19 04:20

映画化の話はきいていましたが、それ以上の情報が無いままでした。映画になっていたのね。
「映画化」に怯えず「下妻物語」を託した野ばらちゃんに拍手でしょうか。って怯えるヒトじゃないか。

投稿: mi4ko | 2004.06.17 23:29

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