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2004.08.28

中島らも『お父さんのバックドロップ』(集英社文庫)

毎週火曜日の夜に国営放送局で重厚な語りを聞かせてくれる田口トモロヲ。あまたの邦画作品でバイプレーヤーとして巧みな演技を見せている彼が、9月公開予定の「MASK DE 41」では主役を演じている。家庭は崩壊寸前、しかもリストラに怯える日々を送る中年サラリーマンが、一念発起してプロレス団体を設立するという物語である。展開も結末もすべて見えるような映画だけれど、伊藤歩も出ていることだし、見に行こうとは思っている。プロレスファンだし。

そんなことを思っていたところ、同じくプロレスを扱う中島らもの小説も映画化されるという。さっそく買ってきた読んだ。プロレスラーの他、落語家、魚屋、テレビの制作をそれぞれ職業とする父親が主人公となり、家族(特に子供たち)との関わりを温かくユーモラスに描く。どれも「ちょっと変わり者の父親がマジになって何かを解決する」というパターンばかりで、どうにもつまらなかった。「解説の夢枕獏はほめるのが上手だなぁ」と別のところで感心して本を閉じた。

私は熱心な中島らもの愛読者ではないので、彼のファンの方々にぜひお勧めなど聞いてみたいところである。『僕に踏まれた街と僕が踏まれた街』のようなのはとても好きなのだが。さて映画の方はどういう出来なのだろうか。

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コメント

ここで正直に告白(赤面、笑)すると、中島らもが亡くなった時の各方面からの絶賛の声がいまいち理解できませんでした。それくらいの付き合いです。世代的にも少しずれてますし。彼が朝日新聞に連載していた「明るい悩み相談室」も欠かさず読んではいましたが、どちらかといえば、今連載中のみうらじゅんの相談コーナーの方がおもしろいと思っています。すべて私の側の問題であることは自覚してます。

パンクロッカーのトモロヲさん! 不勉強で知りません。すみません。:-P

投稿: morio | 2004.08.30 00:57

中島らもさんの小説は、いくつか読んだことがあるのですが実は内容が思い出せません……。薦められて読んだ「ガダラの豚」の後に読んだ本が面白かった記憶があるのですが(笑・それじゃぜんぜん分かりませんよね)
タイトルから、どうしてもスラップスティクなものを想像してしまい、果たしてそれがそのとおりだったりするので、気分が乗らないときはまったくダメだった気がします。

そして、田口トモロヲさんはワシのアイドルだったりします :)
もっともパンク・ロッカーとしてのトモロヲさんなのですが。

投稿: yuki | 2004.08.29 05:48

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