« 忍者ハットリくん・ザ・ムービー | トップページ | 写真集を眺めて過ごす »

2004.09.06

香川でやなぎみわを鑑賞する

香川県にはもっぱら讃岐うどんを食べに行くばかりであった。しかし、今回は丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で開催されているやなぎみわの「少女地獄極楽老女」を鑑賞するために行ってきた。いつもは自転車をフェリーに積んで行くところ、雨の予報が出ていたため、丸腰で高速バスにする。大阪梅田から丸亀まで約4時間半である。

JR丸亀駅 猪熊弦一郎現代美術館

丸亀駅前は恐ろしいほど匿名性が強い風景である。その没個性ぶりは本当に際立っており、典型的などこにでもある駅前の風情が漂う。駅名表示を掛け替えれば、どこの名前を付けても通用するのではないかと思わされる。妙に広い空間に閉められたシャッターが目立つくたびれた商店街と空き店舗だらけのショッピングセンターがあった。きっと多くの地方都市が同じような状況になっているのだろう。ただし丸亀駅前には一つだけ際立った個性がある。それが猪熊弦一郎現代美術館である。駅から徒歩一分、いささか場違いな印象を与えるほどモダンな建物がそれである。

美術館前面 猪熊弦一郎の作品

丸亀市と縁の深い猪熊弦一郎の名を冠するこの美術館には、彼の作品が多数収められており、常時公開もされている。今回は特別に地下の作品収蔵庫も見学することができたが、広い室内(室温23度、湿度50%で管理)には猪熊の作品が無造作にかつ大量に保管されていた。2階の常設展示ギャラリーは撮影可能とのこと。空間を贅沢に使った気持ちのよい美術館である。3階に併設されるカフェもよい雰囲気で、特別展に合わせてアレンジされるメニューもおもしろい。現在はやなぎみわが型どりしたカップを使ってのゼリーが供されている。

気持ちのよい空間 併設のカフェ

やなぎみわの「少女地獄極楽老女」。国内外で活躍する美術作家の初の大規模美術館での個展である。やなぎの詳細についてはキャノンのサイトにあるトップ・クリエーター・インタビューに詳しい。書籍やネット上で見覚えのある写真が、巨大な姿で眼前に展開する。その迫力。やはり実物の持つオーラというのは独特であると改めて感じ入る。

余談:やなぎみわ展を担当したキュレーターが解説、案内してくれたのだが、この女性が某フォトロガーにそっくりなのであった! 容姿も服装の感じも話し方も年格好も何もかもである。最初に見た時、わざわざここまで来ているのかと思ったほど(笑)。

やなぎみわを堪能した。←なんという締めくくり方。

ダンシングクイーン 昔ながらの写真店

その後、帰りのバスの時間まで丸亀を散策する。しかし、お目当ての讃岐うどん店はすでに営業終了……。しかも日曜ゆえ一般のレストランや食堂も定休日で開いていない。香川に来てなぜコンビニおにぎりやパンばかりを食べなければならないのかと悲しくなった(大袈裟)。おまけに激しい夕立にも襲われ、それはまぁ予想していたからいいものの、結局、あたりをフラフラ歩き回って、早々に駅前に戻ってきた。上の写真は散歩途中で見つけたフィリピンパブ「ダンシングクイーン」と昔ながらの写真屋「田中写真館」。18時前のバスに乗り込み、高松市内に向かっている頃、関西の方では大きな地震があったらしい。

|

« 忍者ハットリくん・ザ・ムービー | トップページ | 写真集を眺めて過ごす »

コメント

>m4
ほんとに香川に来てなかったですか? :-P

投稿: morio | 2004.09.07 20:07

よっ 呼ばれた!!

投稿: m4 | 2004.09.06 23:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11234/1367578

この記事へのトラックバック一覧です: 香川でやなぎみわを鑑賞する:

» 原美術館でやなぎみわ展 [ayanolog]
garden Originally uploaded by tokyo ayano. 品川の原美術館に初めて行ってきました。目的は、やなぎみわ展「無垢な老女と無慈悲な少女の信じられない物語」。 やなぎみわって、エレベーターガールの人だよなあ、くらいで、何の前知識もなく行ったのですが、いやー、面白かったです。 展示されていた内容は、2シリーズあったのかな。 1つは、グリム童話や「エレンディラ」(←これ読んだことない)をモチーフにした、室内劇風のモノクロ写真。「ヘンゼルとグレーテル」とか「赤ずきん」と... [続きを読む]

受信: 2005.11.04 21:58

« 忍者ハットリくん・ザ・ムービー | トップページ | 写真集を眺めて過ごす »