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2004.10.21

バーチャファイター2(セガ)

十年待たせたな。

十年待ちました。

ファミコンやスーパーファミコンはまったく知らない。そんな私が初めて家庭用ゲーム機に手を出してしまったのが、1995年末のこと。買ったのはセガ・サターン。あのセガが唯一覇権を握れるかと錯覚させてくれたマシンである。その時に一緒に購入したのが、3D格闘ゲームの王者「バーチャファイター2」であった。アーケード版は全国に多数のバーチャ・ジャンキーを生み、社会現象にまでなったほどの人気ゲームである。

創刊間もない日本版「Wired」で、「バーチャファイター」を巡る状況について、特集が組まれていたのを思い出す。新宿ジャッキーや池袋サラ、ブンブン丸なんて名前はもちろん強度のバーチャ中毒患者しか知らないだろうけど。ゲームなどというものは、部屋に籠もって孤独にやるものだと思っていた。それが「バーチャファイター」を介して見ず知らずの他者と競うことで、やがて新しい関係や共同体を構築される。そういうコミュニティに新しさを感じ、社会のありように興味を持ったのがきっかけであるが、気がついた時には自分もその波に飲み込まれていた。こうなるとただのゲーマーである。

それから十年(正確には九年)。購入直後の年末年始、指から血を流すほど遊び、勢い余ってアーケード・デビューまでしたあの思い出深い「バーチャ2」が、現行機種であるプレイステーション2に完全移植された。当時の家庭用ハードでは能力的に限界があったため、アーケード版を擬似的に動作させていた。それが正真正銘の本物としてプレステ上に蘇ったのである。さっそくやってみた。ほとんど懐メロを聴く感覚である。最新ゲームのリアルな絵を見慣れた目には相当厳しいものがあるが、ゲームとしてのおもしろさという本質的な部分は決して古びることはない。何だか、当時のことまでありありと思い出して、妙に興奮してきた。セガにはこの勢いで「ファイティングバイパーズ」「電脳戦機バーチャロン」「セガラリーチャンピオンシップ」などの名作アーケードゲームを復刻してもらいたいと願う。

次の休日、仕舞い込んでいる『バーチャファイター2・マニアックス』(伝説の攻略本なんです)を引っ張り出そう。

※なお冒頭の台詞はパッケージの裏側に記されていたもの。「バーチャファイター」シリーズの主人公アキラの勝ち台詞「十年早いんだよ」がもとになっている。

参考 家庭用ゲーム機向け最新の「バーチャファイター」
Virtua Fighter 4 for PlayStation2
Virtua Fighter 4 Evolution for PlayStation2

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コメント

>くるとんさん
こんなところにもお仲間が。1は確かに画期的なゲームでしたね。私は少し遅れて入りましたが、2D中心の画面になれた目には驚異的だったと思います。最新のPS2用の4エボにはキャラが1のモデリングになるおまけがついています。背景は超リアルで、キャラだけかくかくポリゴンです。笑えます。

投稿: morio | 2004.10.24 02:10

私もセガ・サターンでしたが、バーチャ1派です。
あの、カクカクしたポリゴンがニヤッと笑う所がタマラナイ!
自分の代わりに人形を闘わせている感じ。
2以降のスムーズシェーディングには馴染めませんでした。
ゴチャゴチャした背景は馴染めないのです。カメラ野郎的にも。(笑)

投稿: crouton | 2004.10.22 15:51

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 言わずと知れた、セガの看板タイトルのポリゴン対戦格闘ゲームです。アーケードと若干の違いはあるものの申し分ない出来と言っていいでしょう。デモムービーも活かしてます。バーチャ1のポリゴンからバーチャ2のポリゴンへと各キャラが変化するムービーだけでも見ごたえがあります。格闘ゲーム史上、最速と思えるそのバトルに酔いしれる、そんな至福の、密度の高い時間が過ごせます。私がサターンを購入するきっかけとなったソフトでもあります。 プレイ時間:約80時間(未クリア) ... [続きを読む]

受信: 2006.02.24 18:26

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