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2005.04.14

あなたの日本語力は

と問いかけるほどのものは残念ながら持ち合わせていない。しかし、日本語関係の書籍がひきもきらず出版されるのを見るにつけ、そういうことに関心を持つ人が多いのだなぁと、ついついそっちの方向に引き寄せられていく。

1 村上慎一『なぜ国語を学ぶのか』(岩波ジュニア新書)
2 金田一秀穂『新しい日本語の予習法』(角川oneテーマ21)
3 秋月高太郎『ありえない日本語』(ちくま新書)
4 前田富祺監修『日本語源大辞典』(小学館)
5 町田健『ソシュールと言語学』(講談社現代新書)

1はなぜ学校で国語を習う必要があるのかという根源的な質問に答えようとする一冊。愛知県の現役高校教員がものした。そういう解もあるというくらいの気持ちで読むのが吉か。ちなみに学習指導要領における国語の目標は「生きる力」を養うことを第一とする。2。あまりおもしろくなかった。日本語の話がしたいのか、金田一一族の話をしたいのか、よくわからない。3。おもしろかった。昨今、巷間の噂になるちょっとひっかかる物言いが俎上に載せられている。「ありえない」「なにげに」「さりげに」「やばい」「じゃないですか」「よろしかったでしょうか」などなど。日本語の今の一側面を知るのにはよいと思った。4は国語学の大家監修の巨大な語源辞典である。現時点では最も信頼できるものであろう。語源に関わるような状況証拠を徹底的に収集しようとする。至便。5は20世紀の言語学をリードしたソシュールに関するものだが、啓蒙的な新書には似合わないほど専門的な記述が展開される。これを読みこなすためには、かなりその筋の知識が必要ではないのか。

お気づきの方も多いと思うが、予告編があまりにも溜まってきたので、大掃除するためにこのエントリーを立てたのであった(爆)。とりあえず5冊やっつけた。

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コメント

>ぽた郎さん
ああ、やはりそこに来ましたか。すでに読み終えているのですが、職場に持っていったまま :-P。忘れずに持って帰ってきて書くようにします。しばし、お待ちを。バンコラン源氏とパタリロ陰陽師が(以下略、笑)。

投稿: morio | 2005.04.18 01:49

「パタリロ源氏物語!」、疾く所望致す。:-) 

投稿: ぽた郎 | 2005.04.17 16:07

>Muさん
「ありえない」と「やばい」はことばとしては問題ないのですが、使う状況が以前とは違うようになっている点が問題にされています。たとえば「○先生の授業に遅刻して、めっちゃやばい」は真っ当な使い方ですが、近頃は「このパスタ、めっちゃおいしくてやばい」という使い方が激増しています。そこを問題にしているわけですね。まぁ新書で安いし、3もぜひお求めになって下さいな。少女漫画の台詞などが豊富に例として引かれていておもしろいですよ。

投稿: morio | 2005.04.16 00:58

では、4と5とを買いますね。ははは。このblogは選書に便利ですぜ。
3についてひとことふたことみこと。

「「ありえない」「なにげに」「さりげに」「やばい」「じゃないですか」「よろしかったでしょうか」などなど。」

ありえない:これは常用なので、もし変則なら、使用するMuの教養を疑われるな。ちとこまる。morioさん、どうしましょう。

なにげに、さりげに:これは学生用語として常用しているが、変則であることを知ってつかうので、よし。

やばい:これはもう、まっとうな口語日本語じゃーぁ、ないですか。これが変なのかい?

じゃないですかぁ:これはお笑い言葉として、知ってつかっちょうる。

よろしかったでしょうか:この言葉を学生や知人が使うと激怒する。こりゃ、morioさん、奴隷言葉ですぜ。

以上、またときどきMuの日本語を矯正してくだされや。

投稿: Mu | 2005.04.15 06:19

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