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2005.05.29

交渉人 真下正義

東京の映画館で観る初めての映画となった。「交渉人 真下正義」。「踊る大捜査線」シリーズが好きで、テレビドラマも映画版も一通り見てきた。諸般の事情(いかりや長介が亡くなった、織田裕二と柳葉敏郎の不仲など)で続編の制作は難しそうだという話をどこかで漏れ聞いた。単なる噂で終わってもらいたいが、こればかりはじっと待つしかない。そこにこの番外編の登場である。行かないと。

クリスマスイブで賑わう東京で、地下鉄の最新鋭実験車両クモが何者かに乗っ取られた。遠隔操作されるクモは自在に地下鉄の路線を自走し始める。それは200万人の乗客の命が危険にさらされることを意味する。犯人の目的も明らかにならないまま、事態は悪化の一途を辿る。はっきりしていることは一つ、犯人は交渉の窓口として警視庁初のネゴシエーター真下を指名してきたのであった……。

ユースケ・サンタマリアというタレントは良くも悪くもコミカルな路線で売り出していると思うけれど、このシリーズでの位置づけも大体そういうものであった。主役として活躍するこの番外編においてもそのあり方は変わることがない。緊迫した場面と彼の3枚目キャラがよいコントラストをなしている。ユースケの自分をよく知る安定した演技は、悲劇的な結末のない「踊る大捜査線」シリーズの性質と相まって、最後まで安心して見ていられた(その分、パニック映画としての側面はやや弱いか)。主役が主役らしく軸がしっかりしているため、物語の展開がぶれることなく、さらにまわりを固める俳優たちの個性も際立ってくる。木島刑事役の寺島進と地下鉄総合指令長役の國村隼が、優柔不断に見える真下との対比でことに印象的であった。

娯楽作品としてとてもよくできていると思う。脚本自体は都合よく話を進めるテレビドラマ的ではあるが、資金のかけ方が半端ではないため、どの部分を取っても安物臭さがない。「売れる」という最大の強みを存分に発揮しているといえよう。思うに、これはお祭り、イベントなのだ。夏に公開予定の「容疑者 室井慎次」も期待できる。ワーナーマイカルシネマズ新百合ヶ丘で鑑賞。

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