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2005.05.23

写真はものの見方をどのように変えてきたか

東京都写真美術館にはそのうち行きたいと思っていた。

金曜日の夜、職場の会議が早く終了した。それはそれでありがたいことだが、予約をしておいた大阪行き夜行バスの発車時間まですることがなくなってしまった。そこで近くのコンビニで「ぴあ」を立ち読みし、ここに行くことにした。

「写真は物の見方をどのように変えてきたか」という催しは、19世紀半ばの写真の誕生から現代の写真のありようまでの歴史を、全4部(約半年間)に分けて展覧する。現在は写真黎明期の展示を行う第1部「誕生」が開催されている。フランスで生み出されたダゲレオタイプや、ほぼ同時期に考案されたネガ・ポジプロセスなどによる写真を数多く見ることができた。長時間露光が基本なので、ピンホール写真とよく似た印象を受けた(映像自体はずっとシャープだが)。また世界初の写真集といわれるタルボットの『自然の鉛筆』も公開されている。見る機会があまりないものだろうから、とても貴重である。この頃の写真はアートというより記録または実験の色合いが強い。新しいメディアに対する当時の人々の熱がよくうかがえた。4部の共通チケットを買ったので、残りの3部も楽しみにしている。

ところで、東京都写真美術館は木・金の閉館時間が夜の8時である。平日の昼間や休日に時間の取りにくい人間にはとてもありがたい。私が訪れたこの日も、遅い時間でしかも地味な展示なのに、けっこう人が多かった。こういうところに東京らしさを感じる。もっとも閉館のアナウンスとともに館やショップのシャッターがぴしゃっと閉まったのは笑うしかない。さすがお役所である。

美術館から外に出ると、遠くに赤く輝く東京タワーが見えた。カメラは持っていなかったので、写真は撮れなかった。風景はともかくその時の気分は残したかった気がする。

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