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2005.06.15

思い通りにならない結末

NHK名古屋放送局が制作した「七子と七生」の結末は、とてもテレビドラマのものとは思えない暗さであった。異母兄弟の七子と七生の父は早くに亡くなり、またそれぞれの母親も一人は病死、もう一人は傷害事件で拘置所に入っている。残された二人が協力して穏やかに生活していくのかと思いきや、これがそうはならずに哀しい幕切れとなる。文化庁芸術祭のテレビ部門優秀賞を受賞したらしいが、そういう優等生的な評価はともかく、なんとなくやり切れない気分があとに残る番組であった。もっとも私個人は七子役の蒼井優が魅力的だからいいのだけれどね。

そうした思ったような結末にならなくて、なんだかすっとしないという点では、「ターミナル」もまた同じである。やっぱり「みんなハッピーでイェ!」のスピルバーグ映画なら、主演の二人は結ばれてほしい。トム・ハンクス演じる主人公ナボルスキーの真の目的は父の積年の思いを果たすことであっても、それをさらに「感動的」にするためにアメリア(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)との恋愛が成就すればよかったのにと思うのは、きっと私のハリウッド映画に対する偏見のなせる業だろう(一応、自覚はあります)。結末に至るまでの人間ドラマは感情を揺さぶる仕掛けも多く、「これぞハリウッドの王道」のような展開だっただけになおさらそう感じる。

NHKものとハリウッドもの、最後はスカッと大団円で喜びたいのだった。以上、独断と偏見に満ち満ちた勝手な注文である。

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コメント

私の問題点は「ハリウッド、かくあるべし」と思い込んでいるところにあると思っています。大阪弁で言えば、「ええかっこしてんと、いつもどおり、やったらええやないか」という感じになります:-P

投稿: morio | 2005.06.17 04:15

こんばんは。
普段ひねくれたことばかり考えていながら、実はハリウッド的ハッピーエンドの安心感大好きな私としては、morioさんでもそんな風に思われるのか...と、とても興味深く読ませていただきました。

投稿: marin | 2005.06.15 21:51

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» 号泣ドラマ [あやぼー日記]
さっき見たNHKドラマ。 『七子と七生』 めちゃめちゃ泣けた。 人と人の繋がりってやっぱりいいよねって再確認したよ。 あなたには遠く離れていても強い絆で繋がっている人はいますか? 一緒にいなくてもその人との繋がってるだけで心が強くなれる人はいますか? ...... [続きを読む]

受信: 2005.08.11 21:28

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