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2005.08.24

劇団四季「マンマ・ミーア!」

御贔屓の保坂知寿が主演(もっとも四季の場合は一つの役柄に複数の俳優を割り当てているので、当日お目当ての人が出ているかどうかは運次第)する「マンマ・ミーア!」を早く見たいと思いながら、大阪での開幕からすでに半年以上が過ぎ去ってしまった(チケットが取れないのだ……)。それでもなんとか夏休み中の座席を確保することができ、お盆明けの過日、真新しい大阪四季劇場に嬉々として出かけてきた。

ストーリーはこちらで。

一番の特徴は音楽であろう。1970年代後半に一世を風靡したABBAの曲の数々(全22曲)を一つのミュージカルとして再構成している。しかも驚くことに歌詞はオリジナルのままであるという(もちろん日本語訳されているが)。つまり劇のために歌詞を恣意的に変更することをせず、もともと無関係に成立していた曲を無理のない形にまとめあげているのである。脚本を作る段階では相当な苦労があったと思われる。

象徴的に機能する簡素なセットを背景にして、俳優たちの歌と踊りは破綻がなくまずまずであった。もっとも劇団四季の扱うミュージカルの常として、あざといほどの演出が目立ち、物語自体が深く心に染みるということはない。これについては「ジェットコースターに乗せられている」と思えばよい。欠点ではなく、そういうものなのだ。懐かしいメロディに気持ちよくなりながら、(一部の配役を除き)ひとまず最後まで楽しむことができた。

キャスト
ドナ:早水小夜子  ソフィ:五十嵐可絵  ターニャ:前田美波里
ロージー:青山弥生 サム:渡辺 正  ハリー:明戸信吾  ビル:松浦勇治
スカイ:田邊真也  アリ:八田亜哉香  リサ:宮崎しょうこ
エディ:川口雄二  ペッパー:丹下博喜

ドナ役で保坂知寿が出ていなかったのが残念だった。早水は容貌と歌の節回しが演歌歌手のようで、なんだか萎えてしまった(吉本新喜劇の浅香あき恵にも見えた)。ソフィを演じる樋口麻美も見たかったなぁ。前田美波里と青山弥生はさすがの貫禄と存在感を見せつけていた。保坂ドナならもう一度見たいけれど、そうじゃないならもういいか……。

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コメント

>まんま
夏らしい明るい話で楽しめました。劇団四季の公演は、上にも書いたように、誰が出てくるかわからないところが良くもあり悪くもありといったところでしょうか。前田美波里は「キャッツ」「コーラスライン」でもかつて観たことがあります。以前から貫禄十分です(^^)。四季劇場のあるビルは「どこも」高そうで腰が引けます(笑)。

投稿: morio | 2005.08.29 01:11

おっ!もりおさんも観てきたんですね!
確かに内容よりノリでしたね。(^^;
私は前田美波里が見たかったのに出てませんでした。
帰りに同じフロアにあるレストランに入ろうとしたけど高そうなのでやめました。笑、

投稿: 魔ん魔 | 2005.08.27 07:22

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