« 東京を観光する | トップページ | ポケットモンスター ミュウと波導の勇者ルカリオ »

2005.08.18

どこかへ行きたくなる

コヨーテ7号創刊号(森山大道特集)と第2号(星野道夫特集)を買って以来、しばらくその存在を忘れていた雑誌「Coyote」。旅と写真をテーマにするこの雑誌の第7号を書店で見かけた。なんとも魅力的な「動物園で会いましょう」という特集を組んでいるではないか。動物園で「いかに素敵な時を過ごすか」という部分をしっかり考えさせてくれる。動物を眺めながら、気のおけない友人ととりとめのない話をするというのがいいなぁ。ピンホールカメラや二眼レフを持って、のんびりした気分で動物たちの写真を撮りに行きたくなった。

旅心を呼び起こす書をもう一つ。六月から刊行開始になっている『In-between』というシリーズものの写真集がある。日本の写真家13人がEU加盟国25カ国を写すというもので、全14巻のうち7巻までが発売された。どれも興味深いのだが、野村恵子と松江泰治の2冊を買ってきた。野村はイタリアとスウェーデンを、松江はイギリスとスロバキアをそれぞれ担当する。

沖縄を写した『Deep South』が印象的だった野村のイタリアとスウェーデンは、やはり彼女の強い色が炸裂している。野村の写真の特徴は濃密な空気感とそれを伝える強烈な色彩であると思うが、ここでもそれは健在である。いかにも色彩に溢れていそうなイタリアだけでなく、やや淡泊なイメージのあるスウェーデンでも同じような調子で見せるところに、野村の個性と力が横溢している。実に力強い。

一方の松江は大型カメラで地上のありようを丁寧に掬い取るスタイルを得意とする。彼の精緻な写真から私が思い出すのは、かつて大流行した「SimCity」というゲームである。手前から奧まで一つの文様として立ち現れる都市の図。松江の写真はまさにそういうものとしてある。固有なのに匿名。永遠にやむことのない人間の営みの結果としての都市を、普遍的な「絵」または「図」として提示する。野村と同じく松江もまた自身のスタイルを貫いている。

涼しい部屋でこれらを繙いていると、どこかに行きたくなる気持ちを抑えがたい。暑さに負けずにね。

|

« 東京を観光する | トップページ | ポケットモンスター ミュウと波導の勇者ルカリオ »

コメント

>きまた
眺めるだけでも楽しいですよ。ちなみに旭川では見当たらないらしいです……。

投稿: morio | 2005.08.23 01:48

僕も買ったよ。まだ読んでないけど…

投稿: きまた | 2005.08.22 21:16

>しきはん
上野には先週までの東京一巡りの時に子供と一緒に行こうかと思っていたのですが、あまりの暑さに断念しました。季候のよい時期にいずれ行かねば。

ああ、そうだ、上野周辺散策を兼ねて、案内して下さいな。友の会でミータップ企画でもしますから。よろしく(とあつかましくお願いする)。

投稿: morio | 2005.08.19 02:16

動物園という空間が好きな私です。
友達と、彼氏と、動物園でガツガツ動物を見るのではなく
歩いて座って話をして、たまに動物を見る。
このゆったりした時間が好きです。
なので、古くて、古いが故にあちこちにある樹木も大木になっている
木陰の色が濃い、上野動物園が好きです。
不忍池も動物園側なら空いているし。
夏前とか、秋口とか、寒いね〜って言いながらの冬とか、
(夏はパス)ぼんやり過ごすのが好きです。
でも上野動物園は食べるものがひどいので、弁当は持参しましょう。

っていうかですね!私もどっか行きたいっ!!!
外国希望〜〜!

投稿: しきはん | 2005.08.18 12:00

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11234/5521855

この記事へのトラックバック一覧です: どこかへ行きたくなる:

« 東京を観光する | トップページ | ポケットモンスター ミュウと波導の勇者ルカリオ »