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2005.11.16

代官山でニナミカ

floating yesterday代官山を箱根山や六甲山と勘違いして「攻めるぜ!」と言うヤンキーがいた。嶽本野ばらの『下妻物語 完』でのお話しである。代官山にはこの物語の主人公桃子の愛するブランド店があるため、小説で親しんでいた私はなんとなく昔から知っているような気がしていたが、実際に訪れるのはもちろん初めてである。漠然とした印象で若い人(中高生)であふれかえっている落ち着きのない街かと思いきや、さにあらず。ロリータ姿の小娘どころか、夕刻の街を歩いているのは、20代30代とおぼしき人たちばかりである。なんだか少しいい気分になりながら、目的地へと向かう。

蜷川実花が新作を発表した。旅をテーマにしているという。その写真展が12日から代官山のギャラリー「speak for」で始まっている(12月4日まで)。ちょうど新宿に出かける用事もあったので、仕事を終えた後にさっそく行ってみたのであった。

地下二階にあるギャラリーに降りる階段でまず驚く。蜷川と親交のある関係者からの祝いの花で埋め尽くされているのだ。とにかく花・花・花……。誰もが知っているような芸能人の名前をたくさん発見して一人興奮する私はおのぼりさんです :-P

今時の音楽が流れる空間に、色に溢れたいつもの「ニナミカの世界」が展開する。しかし、今回のものはどこか影を感じさせるところがこれまでと印象を異にする。境界を曖昧にするほど溶け出した色に加えて、このなんとも言えない暗さ。そこにドラマのようなものを感じることができ、同じく世界各地の風景や人々を写した初期の『Pink Rose Suite』から確実に別の場所へ歩を進めていると思った。

写真はアクリルパネルに貼られたお得意の形で展示される。艶々した質感は彼女の写真に相応しいものだろう。大きなB0サイズと見やすいB4サイズのほか、マッチ箱くらいの小さなパネルが数百枚はあっただろうか、とにかく見応えがある(販売もしていてB0は55万円、B4は9万円とのこと。他の美術品の価格を考えると、決して高くはないと思う)。新作写真集も買い求め、すっかり満たされた気分で、夕闇の代官山の雰囲気を味わいながら駅まで元気よく歩いた。

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