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2006.03.13

動物本三昧 その1

flickrに出した写真は自動的に個別アクセス数がカウントされる。それを見ると、自分のものでは下のキリンの遊具が最高である。その数1405。ちなみに2番目に多いのが、隣のペンギン写真である。これが375。ここではたと考える。なぜキリンの遊具が圧倒的に見られているのか、私にはちっともわからないのである(自分の写真だけど)。熱狂的なキリン遊具フェチでもいるのだろうか。それとも変なところにリンクされているとか? 動物好きは世界中にあまた存在するので、きっと何か深遠な理由があるのだろう(たぶん)。そういうことにしておこう。ともかく動物なのである。

Tennoji Zoo #14 Tennoji Zoo #1


2月には念願の旭山動物園(北海道旭川市)に行くこともでき、ますます動物熱にやられているところ、買い求める本も自然とその方面のものが多くなっている。

■B・ムナーリ『Bruno Munari's Zoo』(chronicle books)
イタリアのデザイナーの手になる動物絵本である。初版は1963年に刊行されているから、すでに40年以上の長きにわたって世界中の人々に愛されていることになる。二匹の蝶々に導かれるという趣向で、象徴的な絵と一文で紹介されている動物たちを巡っていく。たとえばほっきょくぐまなら「If bears played baseball, polar bears would be umpires.」とあり、クジャクなら「The peacock stalks proudly because he is the peacock.」とある。余白(余情)をじっくり味わいたい。

■柚木沙弥郎・金関寿夫『魔法のことば』(福音館書店)
「エスキモーの人々に伝わる一篇の詩をももとに、絵本として構成されています」とある。シンプルな筆致と大胆な色遣いの絵がとても印象的である。「したいことを、ただ口にだしていえばよかった。」というフレーズが言霊信仰を思い起こさせるだろう。道徳のような高尚な胡散臭さを押しつけることはなく、また処世術のような下卑た行動規範も示さない。「世界はただ、そういうふうになっていたのだ。」然り。含蓄のある結びの一文は諦めではなく寛容を訴えてくる。

■岸田衿子・松竹いねこ・谷川俊太郎・堀内誠一『どうぶつしんぶん』(福音館書店)
「どうぶつびすけっとがあって、どうぶつしんぶんがないというのは、どうかんがえてもおかしい」ので、発刊された「どうぶつしんぶん」。絵本に綴じ込まれた袋には4枚のカラフルな新聞が入っている。方針はこうだ。「1ほんとのことは、ほんとのままに、みんなにしらせる。 2うそのことは、うそらしく、みんなにしらせる。 3ほんとでもうそでもないことは、おもしろおかしく、みんなにしらせる。」漢字が一文字もない幼児用絵本は、優れて大人の生き方をも示唆する(まずは国会議員あたりに読ませてみたい)。中には「むむむ?」と思う記事もありはするものの、これはすごいよ。

川端裕人『動物園にできること』(文春文庫)・B・ラウファー『キリン伝来考』(ハヤカワ文庫)・笙野頼子『愛別外猫雑記』(河出文庫)にも触れるつもりだったが、少々長くなりすぎたので項を改めることにする。

初めての公式映像集である「旭山動物園のすべて」DVD(旭山動物園監修・旭川市後援、HBC)を見ては、先月味わった夢のような心持ちを思い出している。

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コメント

>たぶんすごくない
私には理由が見えないの……。

投稿: morio | 2006.03.15 00:07

1400ってすご〜〜〜〜〜〜〜〜〜いっ!

投稿: しきはん | 2006.03.13 23:15

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