FINAL FANTASY XII
「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN」(SQUARE ENIX)を見た。1997年に発売されたFF VIIの続編として制作されたフルCG映像作品である。本編から二年後の世界を描くこの作品は、かつて身も心もFF VIIに捧げた人々には堪えられないものである。とりわけ中盤以降、クラウドやティファ以下、物語の途中で亡くなったエアリスも含め、かつての仲間達が勢揃いするシーンでは興奮を禁じ得ない。さらにセフィロスの登場! 敵役でありながら圧倒的な人気を誇るという点で、ダースベイダーに比肩する偉大な悪の領袖であろう(ただしゲーマー限定)。その存在感たるや、主人公達をひとまとめにしてもまったくかなわないほどである。物語自体は顔見せ程度のさっぱりしたものではあるが、CGのクオリティの高さと懐かしい友人に再会できた嬉しさで、十分満足させられた。
FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN公式サイト
予告編(要QuickTime、上記公式サイトにも長尺の別バージョンあり)
FF VIIに熱い思いを持っている人は多いと見えて、ゲーム発売から9年が経過した今になって、600頁になろうかという解説本まで刊行されている。また携帯電話をはじめ各種メディアに周辺世界を描くタイトルが続々と発表されている。本編発売からかなりの時間が経とうとしていることを思えば、いかにシリーズ7作目が愛されているか(いや、商売になるかか)、よくうかがえる。それもこれもよく練り込まれた脚本やしっかりと背景まで考えられている登場人物の厚みのなせる業であるといえよう。
翻って最新作の「FINAL FANTASY XII」。VII/VIII/IX/Xに続いてなんとかクリアすることができた。RPGの宿命として一本道の物語をひた走るというものがあるけれど、FF XIIはその傾向を過去の作品に比べていっそう強く感じさせる。おそらくムービー部分に多くのことを語らせすぎているのだ。プレイヤーは関所代わりの美麗なムービーを見るために、おつかいのごとき雑用をこなし、さらにレベル上げのためにモンスター狩りに励んでボスに挑戦する、クリアすれば次の美麗なムービーを鑑賞する、以下エンディングまでこのサイクルが無限ループする……。ここまでくると、もうムービー部分だけを見せてくれたらいいじゃないかと思ってしまう。クリアというより断片化したご褒美ムービーを繋ぎ止めるために作業をしている気分になるのだ。飽きさせないために、本編とは無関係なミニゲーム的要素を盛り込んではいるが、もはやそれすらおつかいのように思われてくる。スタッフにこれも大好きだった「FINAL FANTSY TACTICS」の面々が名を連ねているから、その面では期待していたのだけれど、RPGの壮大なる約束事を覆すものはどうやら見せてもらえなかったようだ。
そういう意味でゲーム部分を取り除いた「FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN」は、RPGゲームの行き着く姿ではないかと思われるのである。FFXIIではキャラクターの膨らませ方や周辺世界の論理的な作り込みも物足りなく思う。これは個人的な基準点としてシュールで複雑すぎるFF VIIを横に並べるからかもしれないが、単調で薄っぺらい感じは否めなかった。葉加瀬太郎の奏でるメインタイトルの流れるエンディングを見ながらつい目頭を熱くしたけれど、ゲームでこういう気分になるのはもうこれで最後かなとの思いが、ぼんやりと脳裏をよぎっていった。
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奥田英朗は、『邪魔』(2001年4月)、『イン・ザ・プール』(2002年5月)、『マドンナ』(2002年10月)の各作品で三度の候補となり、『空中ブランコ』(2004年4月・文藝春秋)で第131回直木賞を受賞した。『町長選挙』(2006年4月、文藝春秋)はその受賞作のあとを受ける、神経科医伊良部一郎を主人公とするシリーズ最新作である。これがなんともつまらない。
朱川湊人は第133回の受賞者である。受賞作『花まんま』(2005年4月)の色艶に
オダギリジョーが大人気である。CDやDVDなどのセールス情報でよく知られる
今のところ海外への憧れがないので、行きたいところといえば、もっぱら国内となる。しばらくごぶさたの讃岐うどんポタリングとか、3年ぶりのしまなみ海道走破とか、阿蘇山近辺ぐるりとか、夏の北海道輪行の旅とか、直島でまったりとか、自転車絡みでいますぐにでもでかけたいところがいくつかある。伊豆、箱根や日光にも行きたい。あとは動物園でピンホール写真を撮るために、和歌山のアドベンチャーパーク(パンダ)、愛媛のとべ動物園(ホッキョクグマ)、関東近辺の動物園などにも早々に行ってみたい。そして中でも最高の憧れを持って行きたいと切望するのが屋久島である。その日が来たら、絶対に自転車と針穴カメラを持って行く。
快哉を叫んだり、冷や汗をかいたり。
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