2005.06.17

久しぶりのPowerBook生活

田所&パワーブック掌が妙に生ぬるく温められるPowerBook G4 12inchを使うようになって一ヶ月半が過ぎた。

6月にサンフランシスコで開かれたWWDCで新しいPowerBook G5が発表されるのではないかという噂が流れていたものの、結局それはなく、来年以降のインテルのプロセッサ搭載というニュースだけで終わった。プロセッサのメーカーを乗り換える発表をした以上、消費電力や発熱量に問題がありそうなG5を積んだPowerBookはもうないのだろうと思われる。勝手な憶測。いや、私のやっている仕事ならばG5どころかG3でも十分なので、そういうニュースに一喜一憂することもないのだけれどね。

液晶パネルを閉じる時にニョキッと生えてくる爪がラブリーなこいつ(スリープするたびにAirMacのことを忘却の彼方にすっ飛ばしてしまうのはご愛敬か)は、私にとって4台目のPowerBookである。Duo230、Duo280、Duo2300cと乗り換えて、その後はノートパソコンを持ち歩く必要がなくなったのでどれも手放してしまった。もともとマックは一体型こそが真の姿であるという「原理主義者」でもあるので、9インチのモノクロモニタを搭載したあの姿が最善にして最良だと思っている。Quadra840AVやらPowerMac 8500やらも使ったけれど、最終的には一体型の流れを汲むiMacシリーズを使うようになったのも必然であった(だいぶ形は違うけど)。最初に買ったClassic IIは今も大阪の自室に鎮座ましましている。SE/30にしたらよかったとちょっぴり後悔しているのは内緒……。

ここまで書きながら、どうやらオチは付きそうにないなと思ってます。

ともあれ、少々重いことと電池の持ちが何年も前のレベルとあまり変わっていないことを除けば、特にこのマシンに大きな不満はない。寝床に持ち込んでDVDを見ることができるのはありがたい(アリスや悦ネエがいつもすぐそこに、笑)。本命のiMac G5(機能面でのデザインがいまいち)は、職場であてがわれたどうしてもなじめないウインドウズマシン(富士通のFMV=iTunes専用機)をどこかに追いやるために、いずれ手に入れたいと思う。そうだなぁ、今ほしいのはPowerBookに繋げるシネマディスプレイとこいつを入れて運ぶボブルビー、言うだけはタダなので言ってみる。終わり。やはりオチなし。

余談:銀座のポーラミュージアムで個展を開かれた田所美恵子さんからお礼の葉書が届いた。素敵な写真を見せてもらったのはこちらなので、なんだか申し訳ない気がする。

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2005.04.02

東京たるび

知らない土地に来て、初めての一人暮らしを始めると、「おお!」とか「うわぁ」とか「えっ?」とかつぶやきたくなることが多い。しかし、ココログのエントリーとしていちいち立てるほどでもない。murmurに書いてもいいのだが、それだと以前にさかのぼれないし。ということで、はてなダイヤリーに東京生活にまつわるあれこれを書いてみた。

東京たるび

飽きるまで続けます。飽きたらやめます(笑)。期間限定で暖かく見守って下さい。

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2005.01.13

ネットはカラオケ

承前(「日記とかエッセイとかブログとか」)。

森博嗣の浮遊研究室」のトップページに、インターネットは「カラオケと同じで、今にみんなが発信し、そして誰も受信しなくなる」という指摘がある。誰でも気軽に意見や立場を表明することができるものの、それが確かに他者に届いているかどうかは保証の限りではない。

その意見が他者に影響力を持つかどうか、あるいは読んでもらえるかどうかさえ、わかりません。意見というのは、鋭いか、正しいか、珍しいか、ではなく、あくまでも、その意見を発している人間が何者なのか、によって影響力が決まるからです。(中略)人は、得体の知れない人間の話には耳を傾けない、という共通傾向を持っているわけです。インターネットの匿名性が持っている最大のジレンマがここにあるでしょう。

ここで森の言うことに全面的に賛同するわけではないが、さりとて積極的に否定する気分にもならない。それは自分の中にも思い当たる節がないわけではないからである。先のエントリーにも書いたように、知らない人のものはよほどのことがない限り読まないのは確かなのだ。それはどこかの飲み屋で知らない人のがなり立てる歌を聴かないのと同じこと。手前の素性を隠しながら読んでもらうためには、圧倒的な知識や技術を見せるとか、積極的に各方面を巡回するとか、アクセス数を誇るとか、メジャーな媒体で取り上げられるとか、とにかく何らかの方途で「仮面を被った私の信頼度」を高めるしかない。

自分のための備忘録、もしくは記録と割り切ることで、この森の批判を回避することはできようが、「インターネット=カラオケ説」を無効化するまでには至らない。求道的に歌唱力(表現力)の向上を第一の目的としようとも、歌う(出す)以上はそれを誰かに聞かせたい(読ませたい)という色気を感じるからである。真に人に訴えかける気がないのであれば、ノートかパソコンに秘匿しておけばよいのである。

今のところ、自分の素性を曝す危険を冒したくない私としては、相互に敬意を示し合える節度ある人間関係を築くために、せいぜい森の言う「仮想の人物像」を磨くことくらいしかできない。もっともこの場で絶大なる影響力を発揮してやろうなどという野望はまったくない。ただ自分の感じたこと、考えたこと、調べたことを、自分自身の言葉で表現しよう、そして歌いっぱなしでなく、知っている人やすばらしいと思える人には、拍手(コメントを返す)をし続けようと思うばかりである。

昼行灯で寝言を言い続けるのも、それはそれでおもしろいのだけれどね。

付記:「日記とかエッセイとかブログとか」のエントリーを読んで下さったMuさんからメールが届き、その中で「森博嗣の浮遊研究室」のことを教えていただいた。記して感謝申し上げる。

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2005.01.03

MT奮戦記

小錦か曙(@総合格闘技六連敗中)クラスの重さだったジュゲムから脱出し、新しい「オオサカハリアナツウシン」を立ち上げようとした。移転先として無料レンタルブログをいくつか試してみたのだが、いまいち乗り切れなかった。

昨年の2月からロリポップでサーバーをレンタルしている。そこにMovableType(以下MT)をインストールし、「photo1/365」を立ち上げていた。今回はそれも統合する形で新たに「オオサカハリアナツウシン」を構築する。「photo1/365」を作った時は、スタイルシートもMTもよくわかっていなかった(今もよくわかっていない)。それで余所をぐるりと見回して、HINAGATAというところからテンプレートを取ってきて、そのまま利用していた。実は今回もHINAGATAのテンプレートやスタイルシートを使うつもりで手を入れていた。ところが、私の知識と技術と経験のなさから、わけのわからないことが続出し、すっかり嫌になってしまったのだった。試行錯誤の末、思い切って一から自分で作ってみることにした。

困った時は先達に学ぼう。参考書を買ってきた。

『ブログ徹底カスタマイズ術 MovableTypeで自分好みに!』(技術評論社)
『MovableTypeスタイル&コンテンツデザインガイド』(毎日コミュニケーションズ)

前者はMTが初期設定で立ち上げるブログの仕組みを詳細に解説する。テンプレートとスタイルシートのどこをどう触れば、何がどう変わるか、実にわかりやすく書かれている。まさに「僕にもできた〜(@サッカー日本代表監督)」である。そして後者はMTのテンプレートタグの詳細な解説と、ブログの実践的なデザイン方法を掲載する。奇しくも私にとっては基礎と応用の関係になった。そして完成したのが、これである。

普通です(笑)。左サイドバーをfotolog風にしたところは満足しているのだが、これとて上記の本の例をアレンジしただけで、自慢にもならない。ともあれ、この二冊はMT超初心者の私にも優しい本だった。MTでお困りの方(笑)、一度御覧になってみて下さい。

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2004.07.25

夏向けのお遊び

日本の一部を除き(きーっ!)、連日、心も体も溶けてしまいそうなほどの猛暑である。この炎天下では、自転車に乗るのはもちろん、屋外で写真を撮ることさえ命取りになるかもしれない。それでというわけではないが、ネット上を彷徨っていて、おもしろいソフトを発見した。STUDIO-蔵からダウンロードできる「心霊写真工房」である。これは何かというと、任意の写真に好きな数、濃さの心霊を加えてくれるという、実に馬鹿馬鹿しくも愉快な機能を持った画像処理ソフトなのである。たとえばこんな風になる。

通常 心霊

FOTOLOGにもphoto 1/365にも出した写真である。左が加工前、右が加工後である。何か新たに加わっている。左下にははっきりと嫌なものまで見える。この写真に写る人々は、もともと表情や特徴のない無機的な存在になっているが、心霊が加わることでますます不気味である。涼しいお遊びということでお楽しみ下さい。なお同じサイトでダウンロードできる「風鈴」「ししおどし」「ひぐらし」の環境音ソフトもお勧めである。三つ同時に鳴らすと、完全に避暑モードにトリップできる。

なおこれらのソフトはすべてマック用である。「ウインドウズをお使いの方は、マックを購入してからまたお越し下さい。」(「新しもの好きのダウンロード」のことば)

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2004.06.17

ネットの整理整頓

気がついたら手を広げすぎている。

自転車に乗って愉悦を思う(自転車サイト:ニフティ)
1/365*morio0101(一般ブログ:ココログ)
photo 1/365(写真ブログ:ロリポップ・Movable Type)
Osaka GR Diary(一般写真:Fotolog)
Osaka Pinhole Diary(針穴写真:Fotolog)
オオサカハリアナツウシン(針穴ブログ:jugem)

実はこれ以外にも仕事絡みのブログやサイトをいくつか動かしている。まぁ、それは本業だからいいとして。

自転車のサイト「自転車に乗って愉悦を思う」はデータベース的に使えたらいいということで、このまま続けるつもりである。ポタリングや自転車旅行にでかけたら、何か書きたくなるに決まっているから。決して放置しているわけではない(汗)。ココログに作った「1/365*morio0101」は日々つぶやかなければならないので、やはり必要である。兼好法師が「おぼしきこといはぬは腹ふくるるわざなれば、筆にまかせつつ、あぢきなきすさびにて、かつやりすつべき物なれば、人の見るべきにもあらず。」と徒然草で言うとおりである。なくすと自分がとても困る。ロリポップにMTをインストールして立ち上げた「photo 1/365」は、不具合続出&画質劣悪なFotologを補完するためのものとして運用を始めた。もともと自己満足のための写真ブログであるから、コメントがつこうがつくまいが、もっと言えば、人が見ていようがいまいが、いっこうにお構いなしである。出したい写真を出したい大きさと画質で出す。残す。「オオサカハリアナツウシン」は、ピンホール写真専門ブログとして半月ほど前に始めたばかりである。これを起点にして針穴写真家の人たちと交流やネットワーク作りができたらと目論んでいる。これも必要。

となると、問題は残りの二つの写真サイトである。Fotologだ……。言いたいことはあれこれあるが、今は措いておく。とりあえずピンホール写真専門の「Osaka Pinhole Diary」は「オオサカハリアナツウシン」に全面移行する。ここにコメントを下さっていた方々は「オオサカハリアナツウシン」を見て下さっているようだし、特に問題はなかろう(もともとコメントも少なかったし、笑)。そしてメインだった「Osaka GR Diary」を「photo 1/365@fotolog」と改題して、レンズカメラ・ピンホールカメラを問わず出すことにする。ちょうどMT版「photo 1/365」と対になる。Fotologを通じてのコミュニケーションのすばらしさは多くの人の指摘するところだが、私もそれは強く思う。窓口を一つにして出したい写真を気ままに出すというのは、自分にとっても気楽である。「Osaka GR Diary」という名前はとても気に入っていたので、これをなくすことはひっかかるのだけれど、まぁこれも流れということで諦めることにした。

以上、ネットの整理整頓のご報告。これからもおつき合いのほど、よろしくお願いいたします。結局、一つしか整理してませんね……。

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