切手を集めたことがありますか
小学生の頃、切手を集めていた。
今はどれくらい人気があるのかわからないけれど、1980年くらいまでは子供の趣味(もちろん大人も)として広く行われていたように思う。もちろん子供のすることであるから、せいぜい新しい記念切手を親に頼んで買いに行ってもらうとか、なけなしのお小遣いを握りしめ切手や古銭を扱う店で古いものを少しずつ買ったりするくらいである。「見返り美人」や「月に雁」といった超大物はカタログでため息をつきながら眺めるのみ……。今でも実家のどこかに当時の切手帳があるはずだが、その趣味も他のことに熱中するうちにいつの間にかやめてしまった。以来、記念切手との付き合いは手紙に貼り付けるものを買うだけになった。
それが数日前に何十年ぶりかに切手をシートで買ってきた。絵柄は藤原定家と小野小町である。2005年は古今和歌集奏覧1100年目にあたり、かつ新古今和歌集奏覧800年目にあたる年である。和歌や平安文学、鎌倉文学関連の分野では、バブルに湧くかつての日本経済のように関連のイベントや企画、研究会などが目白押しである。この記念切手の発行もその「騒ぎ」の一つであろう。
ゆうびんのお知らせページ
土佐光起や狩野探幽の筆になるものと伝えられる絵を眺めていると、どうにも使うのが惜しくなってくる。今さら切手収集の趣味を復活させることはないのだけれどもね。懐かしい気分は蘇った。
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